* 世界設定等 *
※公式小説の設定は基本的に考慮に入れていません。
しかし、「小説精霊ルビス伝説」だけは適当に都合よく(覚えている範囲でとも言う←オイ)設定に盛り込んでいます。
そして都合よく随時(矛盾を発見したときとも言う)変更されていきます。
文字みっちりで読みにくい。
ネタバレ満載なのでご注意。
(最終更新:2008.02.11)
気候分布・季節の移り変わり等
現実の地球とほぼ同じ。ただしアリアハン(ムー大陸)は温帯、サマンオサ(南米)は亜寒帯として扱う。つまり地球とほぼ同じと言いつつ適当(逃げた)
サマンオサ無理がありそうですが標高高いということで目を瞑っていただきたい。
人種・民族 :大別して「人間族」「妖精族」「精霊」「魔のもの」「その他」に分類される。
・人間
人間の場合は、地方によって多少の特色は出るものの、肌の色髪の色瞳の色ともに千差万別、が世界共通の認識とされている(他と交流のない国や集落ではこの限りではない:ジパングとかスーとか)
人種という概念は基本的に存在しない故に、それを理由にした差別はない。
ただし、国によっては金髪が好まれることがあったり、黒髪が好まれることがあったりといった嗜好の差があるので、ときにはそれが不公平を生み出すこともある。
加えて、選民思想等により国家間差別は厳然として存在する。
・妖精
妖精は「エルフ」「ホビット」と呼ばれるニ種族がある。太古の民精霊の、いずれか一氏族の末裔だと言われている。
エルフは人間との外見的な違いはほとんどなく、見分けやすい特徴といえばとがった耳の形くらいのもの。しかも個人差がある。体は小さく、知能に優れる。成人男性でも身長は150センチ程度。寿命は平均で千年。人間に比べ絶対数も少なく、あまり知られていないことではあるがほぼすべてのエルフがノアニールの西の深い森に集結しひっそりと暮らしている。同族主義が最も強い民族だとされている。人間との交流はないも同然。
ホビットもやはり人間との外見の違いはあまりない。ただしこちらは成人男性でも身長が130センチほどにしかならず、身長のわりに頑健な身体を持っているため、エルフよりも見分けがつきやすい。寿命は平均200年。エルフよりも寿命が短いのは、いずれかの時代に人間との混血が起こったためではないかと言われている。手先が器用で、職人気質。しかしエルフほど気難しくはなく、細工の腕などを買われて人間の町で堂々と暮らしているものもいる。絶対数は少ない。世界各地に散らばり、同種族のみの特定の集落は作っていない。
・精霊
「精霊」と言う時は、「自らの意思と魔力で奇跡を起こし、人間と変わらない姿・実体をもっている存在」と、「そこに存在しているだけで積極的な意思は持たず、(呪文などで)請われればもしくは使役されれば力を体現する霊体のような存在」の両方を指す。両者を分けて表現する言葉は存在せず、人々は話の流れでどちらなのかを察して会話している。
前者、「人に近い精霊」はかつては人と同じ世界で同じように暮らしていたといわれる。人間と違う点は、「自らの中に宿る力」のみで魔法のようなことができる点。もちろん「霊体のような精霊」を操ることも可能だが、できるだけ自分の力のみで行おうとする傾向があり、他に影響を及ぼすことはあまり好まない。人よりも自然に近い存在であるがゆえではないかと言われているが、理由は定かではない。今では姿を見かけることはなく、絶滅した、ゆるやかに人間と同化した、別の世界へ発った、のどれかであろうと解釈されている。
後者、「自然に近い精霊」は今でもいたるところに存在し、あらゆる事物に宿っている。基本的に人の目に見えない。積極的な意思を持たないため普段はただ「そこに在る」だけだが、天変地異のときなどは騒いで人間になにかを伝えようとすることもある。人間の使う「魔法」の源だとされている。
・混血
人間と精霊、もしくは妖精との混血。現在の世界で、「人間」といえば彼らのことを指すものと考えても差し支えない。
わかりやすい身体的特徴は空色や真紅や深緑といった鮮やかな髪の色。ただし大地の象徴色が黒であったり、光の象徴色が金であったりと、混血でない人間と同じ特徴を有すこともあるので見かけだけで一概に判断はできない。そういった特徴は地方により吉とする所あり凶とする所あり、こだわらないところあり。何にせよ大陸ではそれほど珍しいものではない。
何世代にもわたる混血は珍しくないが、現在は人間とエルフの間に基本的に交流がないので、両者のハーフは希少。人間には血を判じる術がなく、それがわかるのはエルフのみらしい。人間とエルフの夫婦は色眼鏡で見られることが多いが、耳さえ隠してしまえば見かけだけではそうとわかりにくいために、ひっそりと人間社会にまぎれて暮らしている者もいるらしい。
ちなみに人間とホビットの夫婦もやはり珍しいが、彼らは人の目を気にせず暮らしている。
そして、本来「魔力」を持たないはずの人間が魔法を使えるのは、精霊(前者)もしくは妖精との混血ゆえだと言われている。
力の大小はあれ、「魔力」=「聞く力」であるとも言われ、魔法を使えるものは姿を持たない精霊たちの声も聞き取ることができる。その力によって精霊とコンタクトを取って奇跡を起こす。
※さまざまな形の差別は今のところ深刻な問題とされていないが、魔王が滅ぼされ平和になったとすれば、何らかの形で噴出するのかもしれない。
・魔のもの
生物学的に本来あり得ないほどの生命力と狂暴性を持ち、異常と見える執着性を持って人や妖精を襲うものを、一緒くたにして「魔のもの」と呼称している。
学問的な定義では、魔王出現と同時に現れ始めた新たな生命体を「魔族」、在来の生命体が突然変異を起こしたものを「魔物」と呼ぶ。なおかつ、魔物の中には、もともと凶暴で本能だけで人を襲うものと、もともとはおとなしかったのに魔王の意思に影響されて人を襲うようになったものと二通りある。
「魔族」は、肉体の形を保つものが命や意思そのものであり、死んだ瞬間にその身体もまた霧散する。
反して「魔物」は死してもなお骸が残り、それはやがて腐り落ちて大地となり他の生物の糧となる(たまに例外あり:ニフラムで浄化された不死者などは魔族と同じように霧散する)
※ちなみに、一般の人々における認識では、魔族と魔物の間にはっきりとした線引きがない。戦闘能力だけで判断して、魔族であるのに魔物と呼んだり、魔物であるのに魔族と呼んだり、好き勝手。強ければ魔族、弱ければ魔物、という判断をしているらしい。しかも突然変異を起こしたわけでもない猛獣を魔物と呼んで退治する風習のある土地もあるので、もうごちゃ混ぜである。
・その他
普通の動植物全般をいう。こちら側に属するはずなのに、魔物呼ばわりされている動物も少なからず存在する。
言語 :基本は世界共通語。
古代使われていたといわれる世界共通語は「ランシール古語」。「精霊の言葉」とも言われる。人の発祥がランシールであるという伝承の根拠となる。
現在使われている世界共通語はアリアハンで完成し世界中に広がったと言われる「アリアハン口語」。こちらは、アリアハンがかつて世界を支配する盟主国家であったという伝承を後押しする。ランシール古語の流れを汲んでいるが、文法も発音も遥かに平易で覚えるのも楽。
地方によっては独自の意味を持つ単語(例:寒冷地で”雪”を示す言葉はたくさんあるが、熱帯ではそもそも”雪”という概念そのものが存在しない)がある。加えて、訛りが強く意思の疎通が甚だ困難な場合もある。
特に他の地域と交流が少ない国家や集落においては、独自の進化を遂げる傾向が強い。
※そのまま、ではないですが、ランシール古語→ラテン語、アリアハン口語→英語、くらいに思っていただければイメージしやすいと思います。現在英語もものっそい方言やらその地方による独自の語彙やらが豊富なので…そんな感じ。
宗教
最もポピュラーなのは創造神ミトラを父神とする「ミトラ教」。「教会」で「神父」が祈るのはこの神。僧侶が使う神聖魔法の力の源。多神教で、自然現象を司る神や職業ごとの守り神などというものも存在する。
ミトラが人間とは別のものとして生み出した古き民、「精霊」を崇める信仰も深く根付いている。代表的なのは「炎の精霊神ルビス」等。精霊=自然現象を司る神々、という考え方もある。何にせよミトラ神と精霊は切っても切れない関係にあるため、ミトラ教と精霊信仰の間に対立はまったくなく、教義を相互に支えあっている。
その他、独自の神を信仰している民族が世界には点々と存在している。
今のところ宗教を理由にした国家間の戦闘行為が行われた史実はない。
ギルド(組合)
まず職業ごとにギルド(組合)が存在。その種類はさまざまで、さらに下位組織も存在する(例:上位組織が商人ギルド、下位組織が武器商人ギルド、防具商人ギルド…など)。
所属しないことによるペナルティは特にないことになっているが、賃仕事の依頼が入ったり、同業者同士の情報交換がしやすい等有利な局面が多いため、大抵のものがなんらかのギルドに所属している。
ギルド構成員の管理は基本的に地域ごと。ただし行商を営むものと、世界を旅する冒険者はその限りではない。
魔物が跋扈する世にあって、敢えて世界を旅する者たちは「冒険者」「旅人」と呼ばれ、ほとんどのものが旅人ギルドにその名を預けている。利点は他ギルドとほぼ同じ。身分証明をギルドが請け負ってくれるため、世界を旅するにあたっての手形の発行に通常に比べて手間と時間がかからずに済む。
旅人ギルドには基本的に誰でも登録可能だが、過去大罪を犯したものは登録拒否されることもある。故に目的があって同行者を探す場合に手軽で安心な場所だとも言われている。
※旅人ギルドに関してはパーティーによって機能していたりしなかったり、それぞれ違います。(ルフト:思想も効力も数十年前に失われている。アリア:機能している。レティシア:思想はあれど、効力はそれほどでもない)
魔法
・「魔法」の定義
「力ある言葉を放つことによって、術者の任意になんらかの現象を起こすもの」
力ある言葉とは、すなわち呪文のこと(例:メラ・ホイミなど)
ときおり呪文なしに、純粋な魔力の放出によって火花を散らしたり衝撃波を発する者がいるが、それは呪によってコントロールされているものではないので、「魔法」には分類されない。
体力のない魔法使いの中には、護身として、武術ではなくこの現象を活用する者もある。
・詠唱・力ある言葉(呪文)
基本的に魔法と呼ばれるものは系統を問わず詠唱が必要とされている。しかし、あくまで集中するための儀式、または言葉にすることによって現象を具体的にイメージしやすくなり威力を増すための手助けになる、というのが本来の意味であるので、熟練した術者であれば最後の力ある言葉を唱えるのみで魔法が発動し、詠唱は不要。
・精霊魔法
精霊もしくは妖精との混血により「血に宿る力」を行使して、森羅万象に宿る精霊を使役してなんらかの現象を起こすものと言われている。本人の成長により威力や行使できる現象もまた変わってゆくが、あくまで血脈によるものなので生まれ持った素質が多大に関わってくる。(今では滅多にいないが)純血の人間には使うことができない。
呪文ごとに契約を行わねばならず、それぞれ対応した魔法陣(シンボル)がある。血による契約であるため、詠唱の文句が個人個人で違う(契約のときに知れる)。
いわゆる攻撃魔法が一般的。
・神聖魔法
「神との絆」によって神の力を借りて行使する奇蹟。こちらは精霊との混血は必要なく、純血の人間でも行使できる奇蹟である。ただしどれほど努力しても使うことのできない人間も存在するという事実から、たとえば精霊魔法における魔力のような、なんらかの素養が必要なのではないかと言われている。その中身は解明されていない。
聖句を覚える必要があるが、契約は必要ない。ある日突然使えるようになった、という例も報告されている。
いわゆる回復魔法が一般的。
※ちなみにホイミ系呪文は傷の治療とともに多少の血液を補う効果もあるけれども、完璧ではありません。軽い怪我なら問題なし、しかし治癒の前に大量出血していれば命を失う怖れもあります。あと我が家設定ではザオラルとザオリクも超強力治癒呪文という位置づけなので死んだ人は生き返りません。ザオリクかけても死ぬときは死にます。
・解明されていない魔法
選ばれしもののみが使うことができるという、伝説にもその名を残す魔法。なぜそのように言われるかといえば、力の体現が雷という形であるため、「神の裁き」と同列だと考えられたから。
重症のものを即座に癒すほどの力をもつ高位の司祭でも扱うことは不可能。
契約が必要であるのかどうか、その方法はあるのかどうか、何もわかっていない。
ただ、その力の片鱗らしきものを垣間見せる人間はちらほら存在する。
・賢者
精霊魔法と神聖魔法を同時に習得することは基本的に不可能とされている。現象を起こす力の出所が違うために、魔力を注ぎ込む天秤(←比喩)のバランスを取れないからではないかと言われているが、はっきりした原因はわかっていない。
実際、神聖魔法に長け、なおかつ魔力を充分に有している人物でも、血を吐くような努力の末身につけたのは両系統の初等呪文のみ、という実例がある。初等精霊呪文を使うようになった時点で今まで使えていた上級神聖魔法が使えなくなってしまったと報告されている。故に、よほど自分に絶対的な自信を持っているのでなければ、欲張らずに自身の適性を伸ばすべし、というのが広く流布する教訓。
ごくごく稀にそのような理論を飛び越えて天性もしくは本能で両方の魔法を習得することができる人間が現れるが、時代に数人のみ。彼らは歴史にその名を残すことが多く、勇者もしくは賢者の呼称で呼ばれている。(「賢者」はダーマ神殿の認可を受けなければ名乗れない称号)
以下さらにくわしくネタバレ
・神・竜
「神」といえば一般的にミトラ。しかし上記「宗教」の項で述べたように、人の信仰により力を得て神と崇められる精霊や、ミトラにより神に序された精霊、自ら神を名乗る存在もあり、さまざま。「信仰の対象」であれば神と呼んで差し支えない。その辺りは寛容。
竜は古より世界に君臨していた生き物の王。神の友とされ、精霊の主ともされる。現在人の前にその姿をあらわすことはないが、確かに息づき世界に影響力を及ぼしている。知られていないが、赤のオーブの守護の一族は竜と人の混血の末裔。ゆえに賢者の輩出率が高い。ルザミを本拠地と定めオーブを守る人々と、魔の狩人の助け手を増やすべく世界中を巡り血を広める人々とに分かれて暮らしている。
・「魔の狩人」
生まれながらにして魔を狩る力を持つものたちのことらしい。
詳細は不明。ただし「大地の精霊の一族の血を引く人間」であることだけははっきりしているため、大地の一族は別名「狩人の一族」とも呼ばれている。当然魔族からは天敵とみなされており、その執念と憎悪はときに狩るものと狩られるものの関係を超えて広がることもある。また創世時代の弾圧とその後続いた世界崩壊・大移動により大幅に数を減らしており、今を生きる末裔も絶対数は少ないらしい。
・創世神話
地上世界アリアハンには、かつては竜と精霊(霊体)、人間とその他の動植物しか存在しなかった。地下世界アレフガルドもほぼ同様。しかしルビスをはじめとする精霊たちと人間の住んでいた「楽園」が崩壊し、生き残ったものが界渡りの力をもつラーミアたちの背に乗り、当時まだ世界としては誕生したばかりだったアリアハンに移住してくる。「楽園」は広大だったため、やってきたすべての命をアリアハンで受け入れきることはできず、一部はさらにラーミアと旅を続けアレフガルドにたどりついた。
「楽園」もアリアハンもアレフガルドも、ミトラの創造した世界。ただしミトラの干渉がより顕著だったのは「楽園」だけで、他の世界では創造神とあがめられるも神聖魔法にてその力の片鱗を垣間見せるのみ。
・世界 :精霊の故郷である楽園「イデーン」はすでに崩壊して存在しない。
地上世界アリアハン
言語はアリアハン口語、暮らしているのはさまざまな種族。もとから住んでいた生き物と新たに移住してきた生き物の混血・交雑が順調に進んだ。恵みは豊かで、生き物も強靭。精霊魔法・神聖魔法が一般的で、強弱はあれど戦う力を持つものが多いため魔族の侵略にもなんとか持ちこたえている。
地下世界アレフガルド
言語はランシール古語、暮らしているのは人間とその他の動植物。こちらでは人間と精霊の混血は進まず、精霊魔法を使える人間は希少。アレフガルドの竜が未だ生き残っているかどうかは人間には把握できていない。神聖魔法を使える人間はいるものの攻撃手段としては精霊魔法に遠く及ばず、肉体的にもアレフガルドの人々はアリアハンの人々に比べて脆弱。ゆえに魔族の侵略に抗するも、地上の数分の一の時間であっさりと闇に覆われてしまった。
※地上・地下という表現をしているが、ふたつの世界が物理的につながっているという事実はない。