薄明かりの差し込む
 賑やかに喋りながら走る下級生たちとすれ違った。
 季節は春、新しい環境への興奮はまだまだ醒めていないのだろう。見知った顔もいた気がしたが、パトリック・T・ハイアームズが足を止めたのはそれが理由ではない。
 もちろん走るななどと小言を言う気もなかった。校舎内ならともかくとして、ここは屋外だ。ときには運動部がジョギングのルートとして通ることもある、充分な広さの道。いっぱいに広がって通行の邪魔をするならともかく、端を数人で通る際に多少騒がしかったからといって何をいちいち気にすることがあるだろう。もっとも、生活指導の教官あたりが見たらお咎めなしでは済まなかったのかもしれないが。
 ただ、なんとはなしに振り返って眺めていたいくつかの背中が、望ましくない方向へと向かって行っているのが見えた。入学式ですでに釘は刺されているはずなのだが、忘れているのか。それとも若者によくある度胸試しとかそういった類のものだろうか――歳などひとつしか違わないのにそれは棚に上げ、パトリックはため息をついた。
 面倒事はごめんだ。しかし、うっかり見過ごした結果命にでも関わればやはり寝覚めが悪い。
「まったく、なんだってこの僕が」
 愚痴は言っても足は止めない。早いところ追いついてしまおうと、彼は歩を速めた。



 案の定、一年生がたむろしていたのは立ち入り禁止の旧校舎の前だった。
 中には入っていない。ほっと胸をなでおろしかけ、しかし口許を引き締める。確かに立ち入り禁止なのはあくまで建物だけ。去年まではこの周辺で、人気がないことを利用して密談だの取引だの昼寝だの、実に様々なことが行われていたものだったのだけれど。ただ色々あって、改めてかなり危険度の高い場所であることが判明したのだ。校則自体は変わっていないものの、周辺にさえあまり近寄るべきではないと、全校にお達しが出たのではなかったか。実際ある程度事情を知っている二年生は、理由がなければ滅多にここまで来ない。
 単に静かな場所を求めて前庭に来たわけではないことは、見ればすぐにわかる。申し訳程度に置かれたベンチには目もくれず、彼らは建物の中をのぞこうと窓枠に手をかけていた。微妙に身長が足りず苦労している。窓の向こうには荷物の箱が置かれて視界を遮っていて、それなりの高さまで行かなければ中は見えないからだ。そこから侵入しようなどと考えているわけではあるまいが、それにしてもいったい何をしようというのか。さすがに見過ごせる状況ではない。
「君たち、何をしているんだ」
 ある程度まで距離が近づいたところでパトリックは声を張り上げた。下級生は四人。白い制服が二人、緑の制服が二人。貴族と平民が入学したばかりでつるんでいるあたりを見るに、もともとの知り合いだったのかもしれない。いかにも気心の知れた遊び友達、といった雰囲気のグループが、仲良く同時にびくっとして振り向いた。
「はいぃっ! ……って、あれ? ……あ、ハイアームズ先輩」
 白い制服の中に見知った顔が一人いる。こちらは彼しか知らないが、他の三人も自分のことは知っているようだ。話が早いに越したことはない。
「……君たち、入学式のオリエンテーリングで聞かなかったのか? ここは基本的に立ち入り禁止だ」
「あ、……はい。魔獣も出るんですよね。すみません、忘れていたわけじゃないんですけど」
「それなら何故」
 やんちゃそうだが、悪童というほどでもない。「おまえ言えよ」「いやおまえが言えよ」などと年下らしくもじもじと肘でつつきあっているさまは、大人から見れば微笑ましいものなのかもしれなかった。実際一年先輩な程度では、さっさと話さんか、くらいにしか思えないのだが。
 それでも一応待ってやる。きまり悪そうにもじもじもじもじ、女子か! と突っ込みたくなるのをこらえて待っていると、やがて決心したのか一人が口を開いた。
「その、見間違いかもしれないんですが。シュバルツァー先輩がこっちに向かっているのを見たような気がして」
「シュバルツァー?」
 パトリックは瞬きして繰り返した。
 あの同輩がこのあたりをうろつくことは別段珍しくない――もしすれ違ったのが彼であったのなら、旧校舎の方角へ向かおうとどこへ行こうとパトリックは気にしなかったはずだ。彼ならば、旧校舎に入ったとしても無駄に危険に突っ込んだりはしない。その点では信頼している。
 リィン・シュバルツァー。ユミルの男爵家の養子で男爵夫妻との血のつながりはないが、家督相続権は与えられている。あっちへふらふら、こっちへふらふら、どこぞへ消えたと思えば他人の事情に首を突っ込んで、まあ大抵は厄介ごとを解決してやっているので感謝されることのほうが多いようだが。
 話に出た名前は意外性のかけらもなかった。このタイミングで出るとはあまり思っていなかったが、少なくとも校内で新入生の話題に出される名前としてはぶっちぎりでトップだろう。新聞がいかにもな記事を書きたてるのも手伝って、彼に憧れてトールズの門を叩いたという者も数多くいる。
 ――追いかけまわされているという話は、本人からも聞いたことがないけれど。ああでもあの性格だ、隠しているだけかもしれない。一年生は、彼が二年生といるときは遠慮して近寄ってきていないだけかもしれない。
 微妙に寄せられた眉に気づいたのか、後輩は「違います!」と慌てたように手を振った。
「迷惑になるようなことはしてません! ただ、その。旧校舎は危ないから立ち入り禁止だって聞いてたのに、いくら先輩でもやっぱり危険じゃないのかなとか、気になって、その……」
「……気持ちはわからないでもないが」
 パトリックは眉間を揉んだ。階段を上がり、彼らに並ぶ。並べば彼らの背は低い。たった一年であっても、この年頃の一年は大きい。中を覗くのにたいして苦労はしなかった。少し手に力を込めて窓枠を押し、重力に逆らって持ち上がる身体を、足を引っ掛けることで高い位置に保つ。あまり行儀のいい行動ではないがこの際仕方がない。ともかく目を凝らした後、首を振ってみせる。
「暗いからよくわからないが、少なくともここからは誰かいるようには見えないな。……こっちも」
 うわああ、と背後で恐れをなしたような悲鳴があがるが――いやだから怖いならそもそも近寄らなければいいものを――気にせずドアの取っ手に手をかけた。ガチガチと何回か音をさせて、肩をすくめる。
「鍵もかかっている。見間違いかもしれないぞ」
「そ、そうなんですか?」
「でも確かに見たんだけど」
「だよな、見たよな……」
「だが入れないのだから確かめようもあるまい。もしもシュバルツァーが中にいるのだとしても、心配はいらないぞ。彼は慣れているから」
「やっぱりそうなんですか!」
 つい先ほどまで怖がっていたらしいのに、今度は前のめりになってくる。パトリックは勢いに負けてわずかに上体を反らした。しかしそんな彼の様子には頓着せず、下級生たちは目をきらっきら輝かせながら両の拳を握りしめた。
「さすが内戦の英雄ですね! 魔獣程度敵でもなんでもないですよね!」
「わかってました、わかってましたけど! やっぱりすごいんですねシュバルツァー先輩って!」
「かっこいいー!」
 そこにあるのは純粋な称賛と憧れだ。なるほどこれはさぞ居心地が悪いに違いない。本人たちはまったく悪気がないから、責めるわけにもいかなくて。当事者でなくてもその眩しさから目を反らしたくなるというのに、今の彼にこれはさすがに同情を禁じ得ない。
「…………そ、そうだな?」
 普通に相槌を打とうと思ったのに、語尾がうっかり疑問形になってしまった。
 幸いそれには気づかれなかったらしい。何かわあわあ騒ぎながら夢見がちなことを並べたて始めたので、落ち着かせるために背中を叩いた。
「……君たち、ここは危険だから。話したいのなら学生会館にでも行きたまえ」
「あ、そうですね!」
 緑の制服の、一番背の低い一人がぴょこりと頭を揺らした。見たところ、彼が一番声がでかい。
 顔見知りの生徒は形よく頭を下げた。
「すみません、ハイアームズ先輩。ご迷惑をおかけしました」
「……迷惑というほどでもないが。遊ぶのも喋るのも相応の場所でしたほうがいい」
「はいっ!」
 悪い子たちではない。
 皆一様に笑顔でうなずいて、駆け足で賑わいのあるほうへと戻って行った。実際彼らがパトリックの言葉をどう受け取ったのかは知らないが、少なくとも今後不用意にこの場所に近づくことはないのだろう……ないのだろうか? また同じ状況があれば同じことになりそうな気がしないでもない。というか、彼らがしないにしても他の新入生が繰り返しそうな。
「…………」
 頭が痛いような気がするが気のせいか。振り払って、パトリックは改めて旧校舎のドアに手をかけた。
 重い音がして、吸い込まれるような闇が広がる。周囲をざっと見渡して、ごく細く開いた隙間から身体を滑り込ませ、すぐに閉じた。閂をかけ、暗さに目が慣れるまで待つ。
 窓からのごく弱い光でも困らない程度になったころ、奥のほうからかすかな物音がした。遠慮なく足音をたてて歩いていく。
「シュバルツァー。そこにいるんだろう?」
「……ああ。パトリックだったのか……」
 警戒に強張っていた頬が一瞬ほっと緩む。その後すっぱいものでも食べたかのような顔をして、口をつぐんでひん曲げて。黒髪の同輩は、四肢を投げ出して仰向けに床に寝転がった。
「ご挨拶だな。僕では不満か」
「いや、ほっとしたよ。たださ、敢えて言うならパトリックの顔を見てほっとする自分がものすごくものすごく不満だ……」
「君は本当に失礼な奴だな!」
 こちらはわずらわしい子どもたちを追い払ってやったというのに、反応がそれか。まあまあ、と取り成すように苦笑されても埋め合わせには程遠い。ただし大歓迎されても気持ち悪い。要はお互い様である。
「僕が来るのがもう少し遅かったら、窓から発見されていたぞ。次から見えないところにいるんだな。それと、鍵もかけ忘れていた。さすがに彼らはドアにまで触る度胸はなかったようだが」
「ああ……話し声と気配はわかったんだけどさ、何言ってるかまでは聞こえなかったから。さっきは少しひやっとしたかな……」
「一人になりたかったのか?」
 ならすぐ出ていくが、と言外に込めて尋ねると、彼は少しだけ首を持ち上げてその後振ってみせた。
「一人……というか、静かな場所が良かったんだ。べつに邪魔だとは言わないさ」
「そうか」
「考え事してた」
「……そうか」
 なんとなくしんみりした気分になる。慰めめいたことを言うのは柄ではないし、楽しげな話題を出す雰囲気でもない。結局曖昧にうなずくしかできなくて、積み上げられた木箱のひとつに腰を下ろした。
「考えてたんだよなあ……」
 言い差して、彼が右手のひらをゆるく天井に向ける。何かを求めているような仕種に目線を引かれて黙っていると、さらに腕は伸びて手のひらはより天井に近くなった。
「今ここにアリサ降ってこないかなーとか」
「…………」
 反応が遅れた。
「…………は?」
「だからさ、アリサ降ってこないかなって」
 繰り返した。思考が止まってしまって突っ込めない。呆気にとられて固まってしまったパトリックを尻目に彼はなおもひらひらと手を動かしている。
「降ってきたら俺やっぱり潰れるかな。でも入学式の時も潰されたけどあんまり重かった記憶がないんだよな……」
「シュバルツァー?」
「今だったら触っても怒られないし、触りたい……これって禁断症状ってやつかな、パトリック」
 きりりと凛々しい瞳で問われても返答に困る。彼とラインフォルトの令嬢が好い仲になっているらしいことは、雰囲気でそれなりに察してはいたが。今話題にするべきことはこれだったのか、というか危険な場所で真剣な顔をして考えていることはそんななのかこの男は。
「シュバルツァー。君、疲れているのなら寮に戻ってちゃんと休みたまえ」
 士官学院は名門だ。多少浮ついたところはあっても、入学してくる生徒はやはり賢く良識的なものばかり。英雄だなんだと騒がれてはいても、寮の自室にまで押しかける非常識な人間はいない――はずなのだが。
「話しかけられなくても人の気配はたくさんあるだろ。壁の向こうとか。なんとなく、人気のないところが良かったんだ」
「人気のないところで妙な妄想をしたかったのか……」
「ははは、妄想だなんてそんないかがわしいものじゃないさ。単に触りたいなと思ってただけだ」
「……いや、だからな」
 それを妄想と言わずになんと言うのか。この年頃の男子が考えることとしては至極一般的ではあるのかもしれないが、一瞬でもしんみりしてしまったこの切なさを返してくれないだろうか。
「だ、だいたいだな、触りたいとかなんとかそういうのは、考えるなとは言わないが、口に出すものでは」
「髪触りたいな、長さはエリゼと同じくらいだけど手触り違うんだ。エリゼはつるつるさらさらって感じだけどアリサはふわふわさらさらって感じで。同じようにまっすぐに見えるのに不思議だよな……」
 なるほど、エリゼ嬢の髪はつるつる……ではなくて。
「あ、エリゼには触れさせないからな」
「そういう君はラインフォルトに触っているんだろうが!」
 顔に出すようなヘマはしていなかった筈なのに、間髪入れず水を差されて怒鳴る。理不尽極まりない。
「触れる以前の段階だ、ろくに会話もしていないだろう! 自分はちゃっかり恋人を作っておいて他人のそれは邪魔するなどと、帝国男子にあるまじき不公平さだとは思わないのか」
 手紙を送った程度で目くじらをたてられている始末だ。下手をしたら名前すら覚えてもらえないのではないか。いや名前は覚えられていたか。呼ばれたこともある。確か。
「俺は兄だから正義。兄だから」
「…………今はともかく、将来的にもそれを続けるのは問題な気がするが」
「相手を見つけ損ねるなんてことはさせない。兄だから」
「もう意味がわからないぞ……」
 妹のことになるとこの男はおかしい。ひょっとしたら恋人に関する事態以上におかしい。常識が通じなくなるので正論で挑んでも無駄だ。
 パトリックが黙れば、彼は何もなかったかのように妄想を再開した。
「そう、アリサはふわふわさらさらなんだよ、あーでも長いからもふもふ感もないでもない……」
「……あのな、犬の仔でもあるまいにもふもふは……」
「犬っていうよりウサギだろ、アリサは。そういえば寮の部屋にウサギのぬいぐるみがあったな……ウサギ好きってもしかして俺の影響かな、あでもあの頃すでにアリサの髪型ウサギっぽかったような気も……いかんもふもふしたい」
「だから、垂れ流すのをやめないか!」
 えー、と不満げな声があがった。何かもふもふ感を表しているらしい手の動きが嫌だ。額を押さえるパトリックを見てけらけら笑っている。
 正直この姿を全校生徒に見せつけてやりたかった。こんなところでこんなことを垂れ流しているのを見れば、百年の恋も醒めるに違いない。憧れの英雄から一気に身近な先輩にまでなれるだろう。いやむしろエリゼ嬢に見せてやりたい。どうも彼は、妹に対して見栄を張っている節がある。彼女のほうもある程度はお見通しの上で口をつぐんでいるのだろうが、何かこうそれ以上のインパクトを与えてやりたい。
 だがかなわないのだろう。いつだったかぽつりとラインフォルトの令嬢が漏らしていたのを聞いたことがある。相手が誰かは知らない――見ていない。通りすがりにふと耳に入ってきただけだ。だからそのまま素知らぬ顔で気づかれないうちに立ち去った。ただ、言葉だけは耳に残っていた。
 リィンは、あまり甘えてくれないのよ。人のことばかり気にするって私には言うけど、自分のことは独りで抱え込むの。
 それは男の沽券だとか、好きな相手には格好をつけておきたいだとか、そういうごく当たり前の感情に起因する行動であることは間違いない。だが、そうやって格好をつける相手が彼の場合多すぎるのだ。否応なく追い込まれてしまった立場が余計に彼を頑なにしている。寄せられる期待を無視できるほど、彼は周囲の囁きに鈍感ではない。本人はきっと無意識で、無理している自覚すらないのだろうけれど。
 ……それで今、これだ。重症だ。相当キている、これは。
 ごく親しい面々が近くにいたころは、それでも良かったのだろう。顔を見るだけで、接するだけで癒される相手というのはいる。触りたいだなんだと垂れ流すのも、あのころはそれこそ好きな相手に甘えることこそできずとも触れられれば、そばで声を聞ければ癒されて、明日への活力にすることができていたのだろう。
「なんだよ、いいだろここでくらい垂れ流したって。どうせ誰も聞いてないさ」
 笑い混じりの呟きに、パトリックは現実に引き戻された。彼は相変わらずだらしなく寝っ転がったままで手足をぱたぱたさせていた。いつのまにか乾いてしまっていた喉をごほりと咳き込むことで潤し、しかつめらしい顔を作る。
「……まあ、確かに誰も見ていないんだが……本当に大丈夫なのか、今日のような体たらくで」
 誰も、と言いつつ目の前にパトリックはいるのだけれど。そして明らかに彼に聞かせる形でツッコミが入るのを楽しんでいる節も見受けられるけれども。
 友人と言えるほど仲が良くはない。だがただの顔見知りだと片づけられない程度には互いのことを知りすぎている。みっともないところまで含めて素は知られてしまっているのだから、何をいまさら、といったところか、お互い。
 少なくとも、こんな状況を甘んじて受け入れようと思う程度には情は移っている。
 しかしパトリックは彼のクラスメイトとは違う。手を差し伸べることも、よほどでなければきっとしないだろう。彼は自分の足で立ち続けなければならない。背を守る程度のことはしてやってもいいが、それだけだ。
「大丈夫だ。今回は気を抜いてしまったけど、時と場所はちゃんと選ぶよ」
「……とりあえず、気を抜きすぎて判断を誤らないことだ。言っておくが、僕は手心を加える気などないからな」
 言えるのはそれくらいだった。それでもここに来たとき、最初に彼が見せた表情が答えになるのだろうと思ったから、いちいち考え込むのはやめにする。
 彼らのためにあれこれ気を揉むなど、それこそパトリック・T・ハイアームズの柄ではないのだ。
--END.
やっぱあれですかね、二年になったらリィンのアドバンテージはまあ置いといてパトリックさんと二人で二年生双璧って感じになるんですかねとか思ってたらできた話。
実技はリィン、ペーパーテストはパトリックで双璧でいいんじゃないかな…
あと「アリサをもふもふしたい」とリィンに言わせたかった。
後日譚のいちゃつきっぷりを見るにリィンとアリサはくっついた後はわりと日常的にスキンシップしてそうでしたねっていう。
夜の寮で二回目のちゅーかましてたけどあれ絶対二回目じゃないですよねっていう。見えないとこでもっとしてますよねっていう。
アリサは包容力ないわけじゃないんだけど、ちょっと幼めなとこもあるので、あとリィンがかっこつけすぎなので、あからさまに甘えさせてあげることはできないかもしれないけど、好きな子が素直に甘えてくれてぎゅーぎゅーしていちゃついてたら年頃の男子的にはけっこうなストレス解消になると思うので、それはそれで良さげ。
エリオットとマキアスはちょこちょこ会おうねーって言ってくれるけど、アリサはどうなのか…ルーレちょっと遠いんだよな。でもその気になれば会う時間くらいは作れるんですよねえ。でもどうなんだろ…
リィンのことはものすごく心配になりますが今回の描写だけ見るにとりあえず大丈夫そうです。続編で落とされたら泣くけど。私が。
続編は新主人公なのか続投なのかっていうか何事もなかったかのように以後登場しません名前だけですとかなったらどう反応すればいいのか迷う…
しかし学生寮でシャロンさんに言われた「お嬢様との今後も気になって仕方がありませんし」の台詞が「捨てるんじゃねぇぞゴルァ(はぁと)」に聞こえてしまったのは私だけなのか。
それとも「続編でも大丈夫だよ別れないよ!」なのか「別れちゃうんだよ!」フラグとして仕込まれていたのか判断に苦しむ。
うんたぶんあの台詞には何の意味もない。わかってる。
(2014.10.19)