ふわふわ宙舞う、紙風船。
 空気を入れたら、まあるく膨らむ。
 中にあるのは、空気だけ?




紙風船





「なんでぼくはこんなところにいるんだろう……」
 ちいさな子供たちが所狭しと駆けまわる公園。その隅にある白いベンチに腰掛けて、キールは一人遠い目をしてつぶやいた。
 インフェリアの青い空。
 いい天気である。
 秋は特に空が高くなる。薄い筋状の雲が彼方にかかっているのが見えるが、そんなものさんさん輝く太陽の光を遮る役にも立ちはしない。
 いい天気である。
 彼の傍らには上等そうな装丁の本が数冊。
 読書をするには暗くては不便だから天気がいいに越したことはないのだが、本のページに直射日光が当たると目がちかちかして読みにくい。
 いつもなら躊躇なく木陰に行って読書なり何なりを始めるキールは、けれど今はそんな気にはなれなかった。
 ……なぜならば。
 ぼんやりと焦点の定まらない瞳は、けれどずっとただ一人に注がれていた。
 夏よりもいくぶん柔らかくなった陽光の下、ちいさな子供たちと、同じように無邪気な顔でじゃれあっている彼女――メルディ。綿菓子のようにふわふわした髪の毛は日の光を透かし、ときおり反射する。桜色のちいさな唇からは絶えず楽しげな笑い声が漏れていて、彼の耳朶を心地よくくすぐる。
 口ではどうしてと言いながらも一心にその姿を目で追っている自分に気づいて、キールはベンチにもたれてため息をついた。
 木陰に入り、もしくは宿に戻って読書などをする気が起きないのも、ひとえに彼女の笑顔のせいだ。
 あんなに可愛らしい笑顔を惜しみなくふりまいて、こんな場所で。
 どこで誰が見ているとも知れないのに。
 以前、なかなか宿に戻ってこなくて、心配になって探しに出たことがあった。よほど遠くまで行ったのかと思いきや――なんのことはない、メルディは、階下の食堂で数人の若い男にコナをかけられていたのだ。
 無論即刻退散願ったが、それ以来どうにも目が離せなくなってしまった。旅をしていた頃に比べてよく笑うようになった彼女は、それと同時に若い男たちにとっても格段に魅力的な存在となってしまった。
 ちょっと離れるだけで、砂糖菓子に群がるアリのように次から次へとよって来るのだ。メルディにその気がないとしても、キールにしてみれば気が気ではない。
 今彼女にまとわりついているのはちいさな子供たちだからまあいいとしても――やはり放っておくのは不安で、結局彼は手持ち無沙汰でメルディたちが遊んでいるのを眺めるしかなかった。
 どうして誰より近しい場所にいるはずの自分が譲ってやらなければならないのか。
 なんだかむかむか腹がたってくる。
 ……が、いちいち子供と遊ぶのにまで目くじらを立てるのは、それこそ子供っぽいとしか言いようがなくて情けないので、とりあえず――黙っておくことに、する。


「おねえちゃん、おねえちゃん!」
 ふと公園の入り口のほうから高い声が聞こえて、ぼんやりしていたキールはつられて声のしたほうに目をやった。
 見れば、六歳くらいの黒髪の少女が、ちいさな袋を持ってメルディに駆け寄っていく。その少女が手にした袋の口を開けて中身をメルディに示すと、彼女を中心に子供たちが輪を作って座りこみ、何やら相談し始めた。
 新しい遊びの算段でもしているのだろうか、袋の中身を見る瞳が皆やけに輝いている。なんとはなしに眺めていると、やがて視線に気づいて一人の男の子がこちらを指差してメルディを見上げた。
 ガキ共のかたまり――もとい、子供たちの集団がこちらに向かって突進してくる。キールは思わず腰を浮かせて逃げ出しかけたが、その判断は一瞬遅かった。
「キールぅー!」

 どーんっ!

「うわあっ!?」

 がんっ、どすん!

 中でも一番体積、質量ともに大きいであろう人物(つまりメルディ)に手加減なしの体当たりをかまされて、彼は盛大な音を立ててベンチごとひっくり返った。
 目の前で繰り広げられた激しい一幕に、子供たちからきゃーっと悲鳴があがる。だいじょうぶ? しっかりして! などと心配そうに投げかけられる彼らの声の調子に反して、メルディは、ひっくり返ったキールの上に自分も逆さまになって抱きつきながらにこにこ笑顔を崩さない。
 ああ子供は純粋だよな心配してくれてありがとう大丈夫だよというかメルディおまえは少しはすまないとか思わないのかおい。
 ずきずき痛む頭が認識するぐるぐると回る視界の中で、世界そのものもまた形が定まらない。
 その原因たるメルディはといえば、相変わらずとびきり可愛い笑顔をこぼしながら、すりすりとキールの胸に額をこすりつけている。
 確かに愛らしい。遠くから眺めるだけならいざ知らず、間近で見るその笑顔は格別だ。
 が。

 ぷち。

 キールの中で何かが音をたてて切れた。
「……っ……っ……メルディ――――――っ!!」
 彼は羞恥ではなく怒りから(たぶん)耳まで真っ赤に染め上げて跳ね起き、華奢な肩をわしづかみにして力任せに引き剥がした。「やー!」と不満そうに手をじたばたさせて抱きつこうとするのを、腕をめいっぱいに伸ばして阻止する。
「突進するなら予告してからにしろ! ……た、たんこぶできたじゃないか!」
「だって予告したらキール逃げるな!」
 怒鳴り声にすかさず切り返されてキールは一瞬言葉に詰まったが、すぐにぶんぶんと首を振った。
 そうだ、流されてはいけない。
 一度負けたら、負けっぱなしになってしまう危険性大なのである。こと、メルディに関しては。
 そう決心して目に力を込めて睨みつけると、大きな紫色の瞳がかすかに揺れた。先ほどの決意はどこへやら、キールはぎくりと身を強ばらせると同時にのどまで出かかっていた罵り文句を無理やり引っ込めて、再び後ろに倒れこんだ。
 後頭部でごちん、と音がして、鈍い痛みが走る。けれどその痛みに顔をしかめることもせず、彼は情けない声でひとりごちた。
「……子供じゃないんだぞ……?」
 少なくとも恋人だと言える程度には自分たちの仲は進展しているというのに、そして自分は今までとは少し違う心積もりで彼女に接しているつもりだというのに、当のメルディの態度は以前と少しも変わりがない。
 いや、とりあえずやたらくっついてきたがるようにはなったが。
 それでも少しはこう、はにかむとか、赤くなるとかそれらしい反応を見せてはくれないものか。これでは兄や父親に甘える娘ではないか。
 ふかぶかと嘆息するキールを見下ろして、メルディは首を傾げてからちょろちょろとキールの胸の上に駆け登ったクィッキーを後ろから抱き上げた。
「だーめ、クィッキー。上に乗ったらキール苦しいよ」
 めっ、と諭されてクィッキーがおとなしく地面に降り立つ。
 キールは半眼で恨みがましくつぶやいた。
「…………おまえがどけよな……」
 いつのまにか、再びメルディは彼にくっついていたのだった。







「これ、どうやって遊ぶか?」
 言ってメルディがキールに示してみせたのは、楕円形の紙を数枚貼り合わせて球の形にしてあるものだった。
「……懐かしいな。紙風船か」
「かみふせん?」
「か・み・ふ・う・せ・ん!」
 眉を逆立てて一字一字区切って発音してやると、メルディと一緒にまわりの子供たちもかみふうせん、と繰り返した。
「……知らないのか?」
「しらない。セレスティアには、紙のおもちゃなかったな」
 紙製だということはわかっているらしい。自然環境があまり植物の発育に向いているとは言えない、まして工業技術の発展しているセレスティアにおいて、インフェリアではたいしてめずらしくもない紙や木製の製品はあまりみかけないから、まあ無理もないのかもしれないが。
「……おまえたちは?」
 子供たちをざっと見まわすと、やはり知らない、と答えが返ってきた。
「あのねえ、おみせで見たことはあるの。でも、あそんだことはないの」
 新たに加わってきた黒髪の少女がぺたんと座りこむ。その彼女に視線を合わせるようにして自らも地面に腰を下ろし、メルディがキールを見上げた。
「キールは、知ってるか?」
「知ってるも何も、昔よく遊んだが……」
 確か、初めて触ったのは六歳かそこらのちいさい時分だったはず。たまには身体を動かす玩具もいいのではないかと(ファラの考え出す遊びだけで実は充分運動になっていたのだが)、父が街に出かけたついでにリッドとファラのぶんまでお土産に買ってきてくれたのだ。
 三人はしばらくそれに熱中していた。いつもなら足手まといにしかならないキールは、けれど紙風船を膨らませることにかけては三人の中で一番長けていた。リッドは息が強すぎてうまく膨らませられなくて、ファラはファラで妙な息の吹き込み方をしてちっとも中に空気が入らなかったのだ。
 ぶうぶう音だけは立派だったんだよなあ、とキールは顔を真っ赤にして口を尖らせていたあのときのファラの表情を思い出してちいさく吹き出した。
 知らず穏やかな目つきになった彼を、メルディがじっとみつめる。おそらく幼い頃のことを思い出しているのだろうが、請うてもさすがにすべてを話して聞かせてくれるわけではないから、わからない。
 きゅっと胸が苦しくなった。
「キール!」
 ぐいと強い力で腕を取られ、キールははっと現実に立ち返った。
「どうやって遊ぶか?」
 何やら切実そうに見上げてくる彼女に不思議そうな一瞥をくれてから、彼は畳まれていた紙を広げて手渡した。
「ここに穴があるだろ?」
「はいな」
「ここから息を吹きこむと、丸く膨らむ。やってみろ」
 わくわくとこぶしを握り締めて子供たちが見守る中、メルディは厳粛な面持ちでゆっくりと丸い穴に唇をつけた。そんなに気合入れなくてもいいのになあ、と何やら微笑ましい気持ちで眺めていると、

 ぶう〜〜〜。

 日差しの下で奇妙なほど静まり返った空間に、聞き覚えのある音が響いた。
 一瞬、時が止まる。
「ぷっ!」
 たまらずキールは思いっきり吹き出した。
「なあぁんで笑うかあ〜っ!!」
 メルディは頬を薔薇色に染めて彼をひと睨みした後、むきになって息を吹きこみつづけたが、やはりぶうぶう音が鳴るだけで紙風船は一向に膨らむ気配もない。
 キールはなんとか笑いを収めようと腹と胸を押さえたが、まったくの無意味だった。
 止まらない。後から後からこみ上げてくる。
「あ、わ、悪い……でも、んな、あ、あははははは!」
 いや、まったく予想していなかったわけではないのだ。だが、ここまで見事な音を奏でてくださるとどうにもおかしくてたまらない。
 やがて彼がげほげほと咳き込み始めたのを機に、メルディは唇を尖らせて紙風船を持っている両手をぱたん、と膝の上に落とした。
「なんだよー。メルディはじめて、できなくてもしょうがないな! そんなに笑うならキールやってみせるがいいよ!」
「……けほっ。ぼ、ぼくか?」
「やってみせるよ! うまくいかなかったらー、メルディも笑っちゃうもんねーだ」
 勢い良く差し出された紙風船を受けとって、キールはしばし呼吸を整える。それから丸く頬を膨らませたままのメルディとおとなしく成り行きを見守っている子供たちを見比べて、にやりと口の端をもちあげた。
「ふふん。悔しがるんじゃないぞ?」
「どーぞ、やってみせるな! できるもんならな〜」
 余裕ぶってひらひらと紙を振るキールに負けじと、彼女は臨戦態勢で答える。

「あ、ねえ、まって」
 ふと思いついたように呼びかけられて、キールは目だけをそちらの方向にやり、一息に紙風船を膨らませてから聞き返した。
「なんだ?」
 傍らではいとも簡単にやってのけてしまった彼を、紫色の瞳が恨めしそうにみつめている。失敗するふりでもしてやればよかったのだろうかと一瞬考えたが、軽く首を振ってその思いを打ち消した。
 もう一度聞き返そうと視線を巡らせて、訝しげに首を傾げる。
 子供たちはみな一様に赤い顔をして押し黙っている。
「どうした?」
 低い位置から覗きこむように顔を近づけても、芳しい反応はない。
「…………す、だぁ…………」
「ん?」
 端のほうにいた少女のつぶやきを聞きとがめてキールはそちらに膝頭をすすめた。
「す? 何?」
「…………かんせつキス…………」
 下を向いて蚊の鳴くような声でもう一度繰り返すと、彼女は「きゃっ」と言って顔を覆ってしまった。
 ……………………。
 ……………………。
「………………はっ?」
 呆気に取られて間抜けな声をあげるも、今この場に彼の心中を正確に把握しているものは、恐らくいなかった。
 目を白黒させていまいち状況のつかみきれていない様子の二人に、子供たちがわっと沸き立つ。
「やああん、はずかしい〜」
「かんせつキスだ、こいびとだ〜」
「らぶらぶ〜」
「……………………………………え〜と?」
 人差し指で頬をぽりぽりと掻きながら、メルディは浮かれて(?)騒ぐ子供たちを見まわした。
 どうしてそんなに騒ぎたてるのか、よくわからない。
 だって。
 リッドやファラと、チャットやフォッグと、数人で旅をしていた頃は同じ水筒に入った水を回し飲みなんて、日常茶飯事だったし。
 それに今さら間接も何も、自分と彼は。
 直接。
 そこまで考えが及んだ途端、彼女の顔はボッ! と火を吹いた。間接うんぬんではない、『直接』の感触を思い出してしまったためだ。
 目の前にいっぱいに近づいた深い蒼の瞳。その中にはまるで自分じゃないみたいに頬を染めて瞳を潤ませた自身の姿だけが映っていて。
 ずっと顔を見ていたいと思うのに、なぜだか意思に反してまぶたはゆっくり降りていって。
 その後訪れる。
 やわらかい。
 くちびるの。
(……うっ、うやああぁあ、ダメよぅ――――――!)
 メルディはぐしゃぐしゃと頭を掻きまわした。
 駄目だ、これ以上何か言われたらおかしくなってしまう。
 乱れに乱れてしまった髪の毛を直すことも思いつかないまま涙目で隣のキールを見やると、彼もまた同じことを考えていたらしく、ばっちり目が合った。
 二人、そろってますます赤くなる。
 そして、同時にうなずいた。
「じゃあなっ!」
 そそくさと立ちあがったメルディにキールも続く。
「ぼくらはこれでっ!」
「あっ! 待ってよー!」
 二人は脱兎のごとく駆け出した。
「このまままくぞ!」
「りょーかい!」
 やけくそで言い放った言葉にこれまたやけくそ気味な返事が返ってくる。
 声が追いすがってくるが所詮幼い子供たち、コンパスの違いでぐんぐん遠ざかる。
 そういえばこの後どうしようなどという思いが頭の隅をかすめたが、とりあえず今は彼らから逃げ出すことが先決だった。











 走って走って走って――人気のない港まで来て、彼らはようやく立ち止まった。
 キールは呼吸を整えながらちらりと背後を盗み見た。同じように息を弾ませながら頬をほんのり染めているメルディが視界に入る。激しく出入りする呼気に赤く色づいた唇がやけに鮮明に、目立って見えた。
(ばっ!)
 彼は慌てて前に向き直った。
(――くそ、あいつらのせいだ)
 心の中で毒づいて、海に向かってどかりと防波堤に腰掛ける。白く波走る水平線にようやく落ち着いた気がして深呼吸すると、潮風に混じってふわりと甘い香りが漂ってきた。メルディだ。
 気配だけで彼女がすぐ隣に座ったのを確信して、キールはかすかに身じろぎした。何を、どういうふうにきり出せばいいのかわからない。鼓動だけがどんどん速くなってゆく。
「……あの」
「ビックリしたな!」
 話をふってはみたものの話題もなく、明るい声で遮られて、彼は逆にほっとした。とにかくこの気まずい空気がなんとかなってくれれば。
「びっくりしたか?」
「はいな! だって……か……か……なんて」
「確かにな」
 少し、肩の力を抜く。メルディがこんな調子なら大丈夫か。キールは動揺を押し隠してなんでもないことを話すかのように続けた。
「子供って妙なことにこだわるよなあ。……ぼくも昔はああだったんだろうか……覚えてないけど」
「んん〜、どだろな? ……でも……メルディは、……、より、も」
 ぎゅっと腕に抱きつかれて、キールはぎしっと硬直した。ぎぎぎっ、と首を動かして見下ろすと、ふわふわ髪の間からのぞく耳は思った通り真っ赤だった。
 少しだけ、身体を揺らす。
「……なあメルディ」
「………………何か?」
「ちょっと離れてくれないか」
「……なんで?」
 心外だと言わんばかりにますます力を込めてしがみついてくる耳元に口を寄せて、キールは低くささやいた。
「……顔が見えなきゃ、できないだろ?」



 重ね合わせた手の中で、潰れた紙風船がくしゃりと音をたてるのが聞こえた。
 でも、いい。
 メルディはまぶたを閉じたままで微笑んだ。
 また空気を入れれば、膨らむから。
 幸せに膨らんでいる自分の胸の内のように、しぼんでも、何度でも膨らませなおすことができるから。
 だから。
 大丈夫。





 かみふうせん。
 まんまるい、ぱんぱんの、中に詰まっているものは――――……







--END.




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あとがき。
…小学生が、書きたかったのです(はい?)
「らぶこめ」と聞いて最初に思い浮かべたのが、なぜか「り○ん」と「な○よし」でした(笑)
なーんかラブコメって聞くとどうしてもあっちの「嬉し恥ずかし系」のイメージが!
で、間接キッスに興奮するお子様たちのお話でしたvv(あれっ)
なんか6〜10歳くらいのときってみんなやけにそういう話したがりませんでした?
しかも直接じゃなくて間接にこだわるんだよね〜なんか。
ジュース回し飲みとかの時も変にこだわったりして。
ああいうの、今思えばなんも気にすることないじゃんって感じなんですが、でもそのときはなんかね。
なんだろうなあ、間接キスとかって誰が言い出したんだろう。
ところで、インフェリアに紙風船があるか否か。
……あ、あっはっはv
でもセレスティアよりは自然かなあ、と。
他にメンコとか凧上げとかやってたら笑えるなあ…って、それ日本の遊びだけどもー。
そういえば外国に紙風船ってあるのかしらん。かるたとか凧とかはわかるけど…紙風船…紙…う〜ん。
何がなんだかわからなくなってしまいました(笑)

キリ番22222Hit真夕ゆうりさまのリクエストでした。「らぶこめちっく」とのことでしたが。
らぶこめ…なってるのかなあ?
いつもシリアス系ばっかり書いてるので笑いの取り方がわかりません先生。