ぬいぐるみ。
大学入学直前。深悠の下宿先にお邪魔した葉月珪こと王子。
「……はい。ここが今日からわたしの家になりまーす!」
「おおー……」(ぱちぱち←盛り上げてやっているつもりらしい)
「へへ。何にもないけどね〜」
「…引越しの荷物、少なめにしたのか…?」
「うん。狭いしね。家までたいした距離でもないし、足りないものは後で取りに帰ればいいよねって」
「そうだな。……あ」
「ん? なに?」
「ぬいぐるみ……」(仔猫のぬいぐるみ発見)
「ああそれ! 珪くん見たことなかったっけ?」
「あまり見なかったから、部屋の中」
「そっかー。あのね、もっといっぱいぬいぐるみあったんだけどね。狭いから他はあきらめたの。でもこれはどうしても手放せなくてね〜」
「…これ、古い」
「うん。ほらほら見て、この子珪くんに似てるでしょう? 毛並みの色と、目の色。ほら」
「ああ」
「確かね、小学校にあがってすぐくらいに買ってもらったんだ。ふふ、いつも抱っこして寝てたんだよv」
「……」
「…別れてしばらくは…たぶん、珪くんのこともちゃんと覚えてたんだと思うの。それで、たぶん」
「……(ぎゅむ)」
「わ、珪くん?」
「……(ぎゅむぎゅむむむ)」
「あ、あ、もう大丈夫だよ? ちゃんと一緒にいるもん。この子はなんていうか、ホラ思い出として!」
「……今度はいなくなったりしない、から…」
「……うん。わかってる…(ぎゅう)」
…オチなし。
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捏造(笑)
何やら捏造し始めましたこの女。そのうち妙な設定混ぜて書き始めるかもしれませんな。
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