恋は盲目。
お部屋デート中(と言いつつ例によって沈黙中)。たぶん大学一年生。
「(雑誌眺めつつ)……このひときれいだねえ…ねえ、名前なんていうの?」
「知らない」
「へっ? ……だって一緒にお仕事したんでしょう?」
「ああ」
「名前聞かなかったの?」
「……聞いた、かもしれないけど……覚えてない」
「…珪くんてさ…」
「なに?」
「なんでもありませーん。でもやっぱりいいなあ。これだけきれいなら……珪くんの隣に並んでも遜色ないのに…」
「おまえのほうが綺麗だろ(しれっ)」
「……なぐさめてくれなくてもいいよ? いいの、わたしはわたしだし。上を見たらきりがないしね…」
「(抱き寄せ)おまえのほうが綺麗だし可愛い」
「わわっ!(真っ赤) み、耳元はやめて〜!」
「おまえのほうが……(←やめる気配なし)」
「わ、わかったわかったから! 放してってば〜!(じたばた)」
「ん…(←不満げ)」
「もう……本気で言ってるの? だってどう見たって…」
「本気。なんなら……」
「なんなら何〜!?(ずざざざざ) わ、わかったようもう疑ったりしません!」
「なら、いい」
「あははは…(乾笑) ………………あ。…あー、あ、あv えへへへへ、えへへ〜vv」
「ころころ変わるな……どうした?」
「ん? あのねあのね、本気でそう思ってるってことはね、もしかしたらそうなのかなって(えへら)」
「?」
「あばたもえくぼ!」
「…あばたも…?」
「あばたもえくぼ! ことわざだよ、知ってるでしょ?」
「……知ってるけど」
「えへへへへー、嬉しいなあぁv わたしも、わたしもね、珪くんだいすきだよv(うぎゅ)」
「…………(←いまいち釈然としない)……。まあ、いいか。…俺も、深悠のこと愛してる……(ぎゅむ)」
「んふふふv(ご機嫌)」
阿呆だろ。
|| INDEX ||
こうして深悠さんは容姿のコンプレックスを都合よく解消したのでした。終幕。
アホか――――!!(爆笑)
どう見ても負けてるのに本気で一番だと思ってるのは、「あばたもえくぼ」ゆえだと解釈したのでした。
「他の人目に入らないくらい好きだからこそだよね」とそっちのほうに神経がいって幸せ気分になった模様。
…でも微妙だよね…あまりいい意味の言葉ではないと思うんですが(笑)
もちろん王子的には深悠の容姿に関してあばたも何もありゃしないのでいまいち納得できず。
GSの主人公ちゃんって絶対的とまではいかないまでもかーなーり可愛らしい見かけしてるだろうと思うんですけどねー。「つりあわない」だのなんだのの中傷は単純に妬み嫉みゆえであろう。
てゆっか、「あばたもえくぼ」って、ことわざ? 故事って言うの? 判別つかず。
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